「イマトワ」が立ち上がって3年目を迎えた記念イベントです。
リニューアルを記念して、三浦半島の葉山と横須賀の境にある広大な農園「森と畑の学校」で行われたガーデンパーティーの模様をお伝えします。

都心から車で1時間強の距離にある「森と畑の学校」は、相模湾を見下ろす丘の上の広大な敷地を開拓して作られた無農薬野菜の農園。パーティーが開催された5月下旬はまさに春野菜の真っ盛り。たくさんの青々とした野菜が参加者を出迎えてくれました。

パーティーをプロデュースしてくれたのは、畑づくりから収穫物の瓶詰まで、地の産物を使って様々な形で「食」をつくりだす「FARM CANNING」の西村千恵さん。「畑で自ら採って食べる喜びはもちろん、新緑に囲まれた一番気持ちいい季節の農園をおいしい食材とともに全身で満喫していただけたら」と語ってくれました。
参加者の皆さんは、初めて訪れる農園のワイルドな空気に最初は圧倒された様子ですし、お互い初めての方同士で若干緊張気味でした。初めての場では仕方ないことですよね。

西村さんたちの掛け声でまずは小さなグループにわかれて、農園を散歩しながらお昼のパーティー用の野菜を収穫に行くことにしました。自分たちで収穫した野菜を材料にパーティーが開かれるなんて、なんという贅沢！

収穫の前に向かったのは農園で飼っているヤギさんのおうち。お腹を空かせたヤギさんにご飯（草や木の葉です）をそっと差し出すと、ムシャムシャムシャっとすごい勢いでうれしそうに食べてくれます。最初はおっかなびっくりだった子どもたちが大喜び。皆さんの緊張が少しほぐれたように感じました。

ウォーミングアップができたところでいよいよ収穫です。まずはスナップエンドウ。西村さんや農園のオーナーの伊藤さんのガイドに従って食べごろの身を見つけて収穫。そしてその場でほんの少し味見をさせていただきます。

おいしい！！口の中いっぱいに広がる甘い風味。大人も子どももこの瞬間、はじけたように笑顔になり、夢中に収穫を進めていきます。

ソラマメ、玉ねぎ、イチゴ・・・。

採った野菜はそのままパーティーに使えるように皮をむいたり、泥を落としたり。自分たちでひとつひとつ作業していきます。なんてことない作業だけど、こういうことを一緒にやるのが楽しいんだなぁ。
農園をともに歩き回って一緒に収穫して、つまみ食いをしているうちに大人も子どもも今日初めて会ったのが嘘のように打ち解けてきました。新鮮なおいしい野菜の魔法って素晴らしい～。

歩き回ってちょうどお腹がすいてきたころ。
収穫の最後は「マイサラダ」づくりです。ひとりひとり、お皿を手に畑へ繰り出し、味見しながら自分が欲しいと思う葉野菜を摘んでサラダをつくります。
レタス、ルッコラ、イタリアンパセリ、ローズマリー、からし菜、エディブルフラワー。

たくさんの葉野菜のなかから見た目と味の好みを確かめながら一人一人がサラダボウルを満杯にしていきます。
ボウルがいっぱいになったら農園散策をスタートした広場に皆で戻りました。

「わぁ！！」広場に戻ると大きな歓声があがりました。

皆で農園を回っている間に「FARM CANNING」の皆さんがパーティーの用意をすっかり整えていてくれました。農園の野菜と三浦半島の生産者さんたちの食材でつくられた料理の数々。おいしそう、の一言で片づけるのはもったいないぐらい、華やかでワクワクする食材たちがビュッフェスタイルで並んでいました。

【当日のメニュー】
・ハッピーしいたけのポタージュ
・フェンネルと新玉ねぎのごちそうツナサラダ
・スナップエンドウときくらげのナッツソテー
・葉山夏みかんとローズマリーソーセージのグリル
・イカとフェンネルのフリッジ…

真っ青な空のもと、新緑の木陰の下で海から吹きあがってくる穏やかな風を浴びてのガーデンパーティー。
プロが心を込めて作ってくれた料理の数々とオーガニックワイン。自分たちで畑からとってきたばかりの葉野菜を盛りつけたマイサラダ。盛り上がらないわけがありません。

大人たちはゆっくりとワインを傾けて。その間を子どもたちが走り回って、みんな笑顔でその姿を見つめて語り合って。ガーデンパーティー。なんて気持ちいいのでしょう！