老化の原因の8割を占めるという
紫外線対策
きちんとしていますか?
夏は実は、肌と体の老化をぐっと進ませる季節なのです。
その一番の原因となるのが紫外線。光老化とも言います。
この紫外線、夏に向けて強くなるものではなく、
基本的には一年中注いでいるものだということはご存知ですか?
今回は、老化の主な原因となる紫外線についてお話をしたいと思います。
紫外線の中で、私たちの肌に悪影響を及ぼすものは波長の長いUVAと波長の短いUVBの2種類です。5月に強さのピークを迎えるのがUVBで、肌表面で吸収し、肌が赤くなる日焼け(サンバーン)の主な原因となるもの。対してUVAは一年中降り注いでいます。ガラスをすり抜けて入ってくるのはこのUVAで、肌の奥、真皮層まで届いてシミどころかしわやたるみなど、深刻な肌ダメージをもたらします。日焼け止めを見る時のポイントとして、SPF値がすぐに思い浮かぶ方が多いと思いますが、これはUVBをガードする効果を表した数値なので、UVAを防ぐ効果を表すPAについても意識して見てください。PAは+が多いほど防御効果が高くなります。日焼け止めはこの2つの防御指数を確認して、選ぶようにしてください。
日焼け止めは紫外線をカットするために、主に紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が使われています。紫外線吸収剤は、紫外線に対しての防御力が非常に高いことで知られていますが、肌への負担が大きいというデメリットがあります。対して紫外線散乱剤はその名のごとく、紫外線を跳ね返して散乱させて肌に当たるのを防ぎます。肌への負担は軽いと言われていますが、白浮きしたり、使用感が悪いというところがデメリットになります。 日常生活においては、SPFは20〜35、PA++程度のものでもしっかりと塗りなおせば十分です。ただ、海や山など、アウトドアシーンでは、SPF値は50を目安にPA値も++++のものがオススメ。前述した紫外線カット剤は何を使っているか、自分の肌質や使用感なども考慮し、使うシーンによって2、3種類のものを使い分けるとより効果的にUVケアできます。 また、注意していただきたいのがその塗る量。だいたいの方は、日焼け止めを塗る量が少ないことが多いです。パール粒1個分と書いてあることが多いと思いますが、実際に出してみるとかなり多い量になります。これを両頬、額、あごに置き、ムラなく塗ることがしっかり紫外線をガードするポイントです。
ここ数年、ランや自転車、サーフィンなど、アウトドアスポーツされる方が男女ともに増えています。最近は男性でもUVケアをする方もいらっしゃいますが、まだまだUVケアの認知度は低いのが現実。男性は女性に比べると皮膚が厚く丈夫なため、紫外線の影響を受けづらい肌質ではありますが、個人差もありますし、紫外線を受け続けていれば、女性と同じようにシミにつながります。最近は、男性でも使いやすい、さっぱりとしてテクスチャーの乳液やジェルだけでなく、スプレータイプなどもたくさん発売されています。自分が使いやすい日焼け止めを選び、UVケアを毎日の習慣に組み込んでみてください。